2026地方空港サミットin松本開催報告

 

松本商工会議所が代表幹事(札幌、青森、神戸、高知、鹿児島商工会議所が幹事)となり、令和8年8月5日(水)、ホテルブエナビスタにて「2026 地方空港サミットin松本」が全国で初めて開催されました。
基調講演、記念講演のほか、調査研究報告では全国の商工会議所を対象としたアンケートから地方空港の現状・課題・将来像を共有したことを振り返りました。
また、パネルディスカッションでは、それぞれの立場から地方空港の利活用促進について活発な意見交換が行われ、多くの示唆と新たな気づきを得ることができました。
本事業には、松本商工会議所だけではなく、全国商工会議所の皆様からご協賛賜り成功裏に終了できましたことを感謝申し上げます。

幹事代表挨拶・松本商工会議所 会頭 清水 是昭 氏

 

第1部 基調講演会
 
・国土交通省航空局 前・航空事業課長 庄司郁 氏
・演題「国内空港の課題と展望」

国内線事業・本邦航空会社の経営状況やリージョナル航空の課題・意義、インバウンド旅客による国内線の利用について解説。また、制度や補助金による国の支援だけでは地方航空路線を持続させることはできず、航空会社、自治体、空港関係者、地域住民、そして地域経済界が一体となって利用促進に取り組むことが不可欠であると強調し、地方空港・地方航空路線の活性化は、関係者全体で実際の行動を積み重ねることによって実現するとの考えを示し講演を終えました。

講師:庄司 郁 氏

 

第2部 記念講演会
 
・株式会社フジドリームエアラインズ 会長 鈴木 与平 氏
・演題「地方創生に向けて地方空港にかける夢とリージョナル航空」

フジドリームエアラインズが地方空港を結ぶリージョナル航空会社としてネットワークを構築してきた経験を紹介し地方航空の役割について講演。地方空港について、単に大都市と地方を結ぶだけでなく、地方と地方を直接結ぶネットワークを形成することが重要だと説明。また、リージョナル航空は地方と地方を結ぶ交流の架け橋であり、地域経済の発展に貢献する重要なインフラであると述べ、地域と航空会社が信頼関係を築きながら継続的に取り組むことの重要性を強調しました。

講師:鈴木 与平 氏

 

第3部 調査研究報告
 
・地方空港の課題集約報告
・松本商工会議所 信州まつもと空港特別委員会 副委員長 小林 史成 氏

全国47商工会議所を対象に実施した地方空港に関するアンケート調査の結果について報告。調査は、地方空港の現状や課題、将来に向けた方向性を明らかにし、国や関係機関への提言活動につなげることを目的として実施。調査結果から最も重要な点として、地方空港が地域にとって必要不可欠な存在であるとの認識を挙げました。また、アンケート結果より主な課題4点を挙げ、課題解決に向け地方空港は単なる交通施設ではなく、地域成長戦略の核として位置付けられているとの総括を示しました。

調査研究報告・小林 史成 氏

 

第4部 パネルディスカッション
 
・地方空港の利活用促進に向けて
・モデレーター/一橋大学 名誉教授 山内 弘隆 氏
・パネリスト/一般財団法人運輸総合研究所 理事長 和田 浩一 氏
      株式会社フジドリームエアラインズ 代表取締役社長 本田 俊介 氏
      北海道エアポート株式会社 代表取締役社長 山﨑 雅生 氏
      松本商工会議所
 信州まつもと空港特別委員会 委員長 大月 弘士 氏

冒頭、山内氏から、今回のサミットで議論すべき視点として、①リージョナルネットワークをいかに発展させるか、②個別路線を維持・強化するために需要をどうつくるか、③空港を活用した地域活性化、の三点が示されました。
その後、各パネリストから、自身が係る分野について意見を述べ、松本については、北アルプスをはじめとする景観、観光資源、温泉、冬の白馬、夏の山岳観光など、空港の周辺にある地域資源を活かす可能性があり、松本空港そのものを地域の魅力発信拠点として育てるとともに、航空会社・行政・経済界が一体となって新しい利用方法を考えることが重要との認識が共有されました。 
パネルディスカッションのまとめとして、地方空港の活性化には、路線誘致、利用促進、空港施設の魅力向上、地域資源の発信を個別に行うのではなく、関係者が共通の目的を持って一体的に進めることが必要との方向性が確認されました。

第5部 今後の地方空港利活用促進・利活用に向けた決議書・発表
 
・松本商工会議所 信州まつもと空港特別委員会 副委員長 松山 拡 氏

松山副委員長から、本サミットの開催を受け、全国商工会議所が担うべき地方空港の利用促進・利活用に向けた決議が発表。
決議では、地方空港が地域の将来を支える重要な社会基盤であり、観光、企業活動、地域産業、人の交流を支えるだけでなく、災害時には命を守る拠点でもあることを確認しました。
主な内容は、『地方航空ネットワークの維持・強化への支援』、『地域一体となった地方航空路線の利用促進』、『地域の魅力発信拠点としての空港機能の強化』を掲げ、空港を地域の顔、地域のショーケースとして捉え、地域産品の発信、観光情報の充実等を通じて、国内外に地域の魅力を発信し、地域経済の活性化につなげることを決議しました。
最後に、本決議は単なる宣言ではなく、全国の商工会議所がそれぞれの地域で実践し、行動していくための決意表明であると強調し、松本から始まる連携を全国へ広げ、地方空港を核とした地域づくり、交流人口の拡大、地域経済の活性化、持続可能な地方の実現に向けて取り組むことを表明しました。


決議書発表・松山 拡 氏

 

総括
 
本サミットでは、地方空港を単なる交通施設ではなく、観光・産業・物流・防災・交流を支える地域の社会基盤として捉え直すことが共有されました。今後、商工会議所には、自治体、航空会社、 空港運営者、観光団体、地域企業等をつなぐ役割が期待されており、全国の成功事例を共有するとともに、就航先・相手地域の商工会議所との連携を深め、各地域で具体的な利用促進策を実践していくことが求められております。空港特別委員会では引き続き、空港利活用・空港活性化に取り組んでまいります。
次回の地方空港サミットは、神戸市(代表幹事:神戸商工会議所)において開催されます。

  
登壇ご挨拶・次回開催地 神戸商工会議所 会頭 川崎 博也 

 

 

 

当日の各種資料、しおりにつきましては、下記よりをダウンロードしていただけます。なお、資料につきましては、あくまでサミット記録用に利用すること前提でご活用いただければと存じます。

各地での空港利活用に関する取り組み事例、ご活用ください

 本事業の開催にあたり、地方空港に隣接する全国各地の商工会議所を対象に、地方空港に関するアンケートを実施いたしました。空港利活用に関して、特徴的な取り組み事例が多岐にわたり掲載されておりますので、参考にしてください。

 

問合せ先

 

2026地方空港サミットin松本・代表幹事
松本商工会議所 
TEL:(0263)32-5350
担当:専務理事 伊藤 亮二、総務部長 岩垂 学

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