未経過分収益・経費の計上

 

①未経過分の収益

収益のうち当期に対応しない部分は除外します。

 

(例)
長期契約でサービスを提供する場合で、契約時または更新時に数か月分または1年分の対価を予め受けとっているときは、未経過分の売上げは当期の売上金額から除きます。
(仕訳例)
売上 100,000  前受収益 100,000 14月分(25,000×4)

 

 

②未経過分の経費

経費のうち当期に対応していない部分は除外します。ただし少額の経費や毎月同額の経費等で、毎期継続的に処理を行っているものは、特に処理をしなくても問題ありません(重要性の原則)。

 

(仕分例)

地代家賃は通常月末までに翌月分を支払うので1ヶ月分が前払費用になります。
前払費用 50,000  地代家賃 50,000 1月分家賃支払

 

水道光熱費・電話代等は通常翌月に支払うので1ヶ月分が未払費用になります。
水道光熱費 78,000  未払費用 78,000 12月分電気代

 

損害保険料などで1年分の経費を一括で支払う場合は、未経過分を当期の経費から除きます。
未経過保険料 45,000  損害保険料 45,000 13月分保険料支払

 

前払費用・未払費用等に計上したものは翌期には逆の処理が必要になります。
地代家賃 50,000  前払費用 50,000 1月分地代家賃
未払費用 78,000  水道光熱費78,000 12月分電気代支払
損害保険料 45,000  未経過保険料 45,000 13月分保険料